子供のお洋服、サイズアウトの目安になるのはどのようなところがポイントになるのでしょうか?
サイズアウトは知っているけれど、具体的にはどのようなことを目安にしてお洋服を買い替えるのでしょうか?
具体的なサイズアウトのポイントについてご紹介します。
子供服のサイズアウトの目安
子供服のサイズアウトについてみていきましょう。
サイズアウトの目安は、一般的には子供の月齢サイズを参考にサイズアウトの時期を考えます。
子供の月齢と標準的なサイズの目安を見比べて、子供服のサイズアウトの時期を想定します。
新生児~生後2ヶ月頃は、50サイズです。
出産準備の時に大きめの60~70サイズで準備されている場合は、サイズアウトはもう少し先になります。
生後3ケ月から~5ヶ月頃は、60~70サイズです。
この時期はロンパース肌着やカバーオールを着ている時期です。
例えばサイズアウトの時期が夏ころであれあば、袖や裾が短くなってもそのまま使用することもできます。
気をつけなければいけないのは、他の部分のサイズが合わない場合には着用はおすすめできません。
袖口や裾口の締め付けが強く、お洋服の跡がついてしまったりする場合があります。
生後6ケ月から~11ヶ月頃は、70~80サイズです。
季節にもよりますが、肌着にロンパース肌着を着せてあげればお腹が出てしまうのを防ぐことができます。
ですから、トップスが短ければ股が深めのズボンや腹巻をあわせてあげたり、ズボンが短ければ、レッグウォーマーなどでカバーすれば、サイズアウトしているお洋服でも着ることができます。
生後12ケ月から~2歳頃は、90サイズです。
この時期は、子供の動きも活発で小さめのお洋服を着ていると、お腹周りが露出してしまいます。
(成長が緩やかであまり活動範囲が広くない子供もいます)
着丈が短いトップスを着ているときはお腹周りが露出しないように、股上が深めのズボンや腹巻で覆ってあげましょう。
肌着は、お腹の出ないロンパース肌着がおすすめです。
お股のスナップボタンが面倒なときは、止めずにズボンの中にインしてしまえば手間もかかりません。
セパレートのお洋服を着ている場合は、ズボンのウエストサイズがきつい場合は、サイズアウトです。
サイズを調整できるようであれば、ズボンのゴムを調整して丁度良いサイズに直してあげましょう。
2歳から~3歳頃は、90~95サイズです。
この時期も、子供の動きも活発で小さめのお洋服を着ていると、お腹周りが露出してしまいます。
着丈が短いトップスを着ているときはお腹周りが露出しないように、股上が深めのズボンや腹巻で覆ってあげましょう。
肌着は2歳から~3歳頃までは、お腹の出ないロンパース肌着を着せてあげるか、着丈が長めの肌着を着せてあげましょう。
着丈が短くお腹が出てしまうようであれば、サイズアウトです。
お股のスナップボタンが面倒なときは、止めずにズボンの中にインしてしまえば手間もかかりません。
セパレートのお洋服を着ている場合、ズボンのウエストサイズがきついようであればサイズアウトです。
サイズを調整できるようであれば、ズボンのゴムを調整して丁度良いサイズに直してあげましょう。
3歳から~4歳頃は、90~110サイズです。
この頃はセパレートのお洋服を着ているので、肌着はタンクトップやキャミソール、半袖や長袖の肌着を着ます。
着丈が短くお腹周りが露出してしまうようであれば、サイズアウトです。
袖丈や裾丈が短い場合は季節を考え、サイズアウトしましょう。
またズボンのウエストサイズがきついようであれば、サイズアウトです。
サイズを調整できるようであれば、ズボンのゴムを調整して丁度良いサイズに直してあげましょう。
子供服の買い替えのタイミング
サイズアウトのポイント
ポイントは、着丈や身幅、袖丈や裾丈、お腹周りが露出するようであればサイズアウトを考えなければいけません。
子供によって成長具合に違いがあるため、サイズアウトの時期が必ずしもその子供の成長と一致するとは限りません。
またサイズアウトではなく、季節の変化によって着ることができなくなる場合があります。
子供の活動の妨げにならない程度に少し大きめサイズのお洋服を選び、袖や裾をまくって着せてあげると、長くお洋服を着ることができます。
また着丈も長くなるので、お腹周りがしっかり隠れます。
肌着と一番上のお洋服の着丈が長いだけで、お腹周りの冷えは違ってきます。
標準的なサイズは、あくまで参考です。
標準的なサイズよりも子供の成長が早ければ、早めに着れなくなってしまいます。
また、お洋服のサイズもブランドによって大きさに差がある場合があります。
同じサイズでも小さめのお洋服を着ているのであれば、早めにサイズアウトしてしまいます。
ベビー服の場合
ベビー服であれば、着丈が足りなくお股のスナップボタンがとめにくくなったりしたらサイズアウトしています。
きつい状態でお洋服を着せていると、お洋服が擦れたりとトラブルのものとです。
また胴回りが成長して、上半身のスナップボタンを止めたときに赤ちゃんの肌が見えてしまうようであればサイズアウトです。
お洋服の作りによっては細身の作りのものもあるので、お店の人に聞いたり確認するようにしましょう。
赤ちゃんの身幅に合ったサイズのものを着せてあげましょう。
季節の変化により着れなくなる場合
お洋服はサイズアウトだけではなく、季節が変わることでも着ることができなくなります。
肌着のように一番下に着るものや、ベストのような袖がない作りのものであればサイズアウトの時期や長いシーズン着用することができます。
長袖のお洋服であれば、夏に着るには熱すぎます。
半袖のTシャツであれば、肌着の代わりとして活用することができます。
冬用セーターなどの季節ものは、他の季節に着る機会はなかなかありません。
逆に半袖のTシャツやタンクトップやキャミソールなどは、着方によっては大きめサイズとして1年目、ジャストサイズとして2年目に着ることもできます。
靴のサイズアウト
子供の靴は、子供が靴を履いた時に指一本分のゆとりが必要です。
靴を履いた時に、ゆとりが少なくなったり足先が靴にぶつかっているようであればサイズアウトです。
履いている靴によっては、足先を触ってもわかりにくい場合があります。
その時は、手間がかかってしまいますが百貨店の靴売り場や、専門店の店員の方にみてもらいましょう。
子供の足のサイズを計ってくれるところもあるので、計ってもらうとどのブランドの靴がその子の足に合っているのかがわかります。
流行りの靴を履かせたくても足の形状が合わなければ、履いている本人には良いことではありません。
子供の足も足の長さだけでなく、足幅、土踏まずの高さなどサイズ項目があります。
因みにうちの子供は標準よりも足幅が狭く、ニューバランスよりもアシックスの方がおすすめと言われました。
店舗によってはその店舗で扱っているブランドの中から一番おすすめの靴を進めてくれるので、すすめられた靴が一番良いとは限りません。
特に成長盛りの子供の靴選びは、大切と言われます。
ぴったりの一足を選んであげましょう。
子供服のサイズの選び方
サイズアウトしたら次のサイズを選びます。
これまでの成長過程をみて、あたりをつけてみることも大切です。
母子手帳にも掲載されている成長曲線が男女別にあるので、確認し子供のグラフを作成してみましょう。
作成していくと少し体重が軽めだとか、身長は真ん中あたりだとかを知ることもでき、その先の成長のあたりがつけやすくなります。
月齢が低ければ低いほどデータはないので、あたりをつけることは難しくなります。
しかし、突然想像を超える成長をすることは稀です。
また計測違いはあっても、身長が縮んでしまったりするようなことも普通はありません。
月齢や子供の成長に合った少し大きめのお洋服を準備しておけば、それほど問題はないかと思います。
難しいのはサイズアウトの時期と季節の変わり目が、微妙にずれてしまう場合です。
月齢にもよりますが、今準備しても着る期間が少なすぎてもったいない場合、リーズナブルな商品を準備してワンシーズンでサイズアウトする方法があります。
反対にワンサイズ大きめのお洋服を準備して、次の年着用する方法もあります。
因みにうちの子のサイズの選び方は、前年に良さそうなワンサイズ上の商品を準備しておきます。
夏であれば夏のセールの時期に、子供がお洋服を着たときのお洋服の大きさとサイズ感を確認し長く着用できそうな形状のお洋服を選びます。
手持ちのお洋服が少なければすぐに着れそうなお洋服を見繕って着せてしまいます。
前年度に購入したものをしっかり管理しておけるのであれば、リーズナブルに購入できます。
個人的には得した感が楽しくてこの方法を行っています。
実際に購入金額は、かなりリーズナブルになっていると思います。
子供服のクオリティについて
「高い商品=すべてクオリティが高い」わけではありませんが、クオリティが高いことが多く、リーズナブルな商品からクオリティの高い商品を探すのは難しいことです。
知り合いの情報などでリーズナブルで良い商品を知っていても、同じ商品を良い商品と思うとは限りません。
一番確かなのは、自分が気になるブランドやデザインが良いと思うブランドをみつけて、それぞれ少しずつ試してみることです。
失敗することもあるとは思いますが、子供の成長過程で活かすことができます。
またセールなどの時期をチェックし、手が出しやすいお値段になった時に購入するのも良い方法です。
子供服にも流行りはあるようですが、子供がある程度成長して成長のペースがつかめてきたら来年のものをセールの時期に準備するのも良い方法かと思います。
百貨店やベビー服専門店、ネット販売の情報もチェックしてみましょう。
実店舗もネットショップもセール期間外にも、ワゴンセールやイベントごとのセールなど掘り出し物がたくさんあります。
サイズアウトした子供服はどうする?
サイズアウトした子供服は、「あげるもの」「売るもの」「すてるもの」に分かれます。
まずは「あげるもの」をピックアップします。
「売るもの」「すてるもの」は分別するのがなかなか大変です。
サイズアウトの時期にこまめに分別したつもりでも、処分するタイミングでは混ざってしまったりしていることもあります。
「売るもの」という選択肢がある場合は「あげるもの」をピックアップした後、全てを買い取り業者に持ち込みます。
この時に、不要なものは買取はしないけれど処分してくれるお店があります。
買取価格は期待できないかもしれませんが、処分にかかる時間と手元に入る金額を考えてトレードオフがおすすめです。
海外などでは、日本よりも子供服のリサイクル活用が盛んに行われています。
子供服でも新品同様の高品質のものがリーズナブルな価格で販売されています。
日本の場合は身近な所で、ユニクロやジーユーリサイクルボックスがあります。
ユニクロ、ジーユーの商品を店頭のリサイクルボックスにいれます。
すると、リユース、難民キャンプや被災地への緊急災害支援につかわれます。
リユースできない洋服は燃料やリサイクル素材として再活用されます。
子供たちの未来を考えると、小さな取り組みではありますが大切なことに思えます。
専門家からのコメント
上田 紀子(Noriko Ueda)
『経歴』
2000年に短期大学卒業後、看護師、助産師、保健師として、大学病院や、クリニック、保育園、高齢者施設、健診センターに勤務。
『保有資格』
コメント
育児中の悩みの一つが服のサイズ選びです。ネットショップではサイズ表とにらめっこです。
最初にピッタリ合った服と出会えなくても、試行錯誤しながらマイベストを見つけられればいいですね。
私の経験から、出生体重3000g以上で生まれた赤ちゃんは、50サイズを着れるのは一ヶ月健診までかと思います。
お母さんも産褥期で、赤ちゃんのお世話と自身の体の回復に24時間体制となります。50サイズは頂き物があれば利用して、準備するのは60サイズからでも大丈夫です。
白取 萌衣(Mei Shiratori)
『経歴』
- 幼稚園勤務2年。年少と年中のクラスを受け持つ
- ホテルフロント業務他レストランの衛生管理担当
『保有資格』
コメント
子どもの成長は著しく、赤ちゃんの時なんかは2.3か月でどんどんサイズアウトしていきます。
だからと言ってダボダボな服や小さくなっても、そのまま服を着せていると子どもは動きづらくなってしまい、適切な発育に基づいた運動ができなくなってしまいます。
特に、靴は合わない靴を履いていると、大人でも外反母趾になる恐れがあります。
まだまだ発育途中の子どもがサイズの合わない靴を履くと、足の形が変わってしまい今後の脚力の発達に影響を及ぼしてしまうので、お母さんが良く見てあげることが大切です。
高田 理帆(Riho Takada)
『経歴』
小学校教諭を経て、現在フリーライターにて活動中。
『保有資格』
コメント
子どもにあったサイズの服を用意するのはとても大事ですね。
季節や身体の大きさに見合う服を整えてあげてください。例えば、暑い季節なのに冬服を着せてしまうと体温調節が上手くできず体調を崩すこともあります。
また、大きくなっているのにぴちぴちの服を着せてしまうと思ったように動けず、発達に影響を及ぼしてしまうこともあります。
子どもだけでなく大人でも、身体に合っていない服や季節に合わない服を着ると心まで乱れてしまうことがあります。心と身体は繋がっています。肌に触れるものだからこそ、定期的に綺麗で清潔なもの、そしてその子に合ったものを選ぶようにしてあげてください。
松村 なつき(Natsuki Matsumura)
『経歴』
認定こども園、保育所、小規模保育所で保育教諭として従事(7年)現在は、フリーライターとして活動中
『保有資格』
コメント
子どもの成長は、著しく、子どもによっては、ついこの前買ったはずの服もあっという間にサイズアウトしてしまうことも多いです。
特に、乳児期は、数ヶ月で身長や体重が増加するので服の買い換えるタイミングが難しい時期です。
「これくらい大丈夫」と思っていても、サイズの小さい服を着続けることで、遊びや体の発達に影響を及ぼす可能性があります。
合わないサイズの服を着ていることで、身幅やゴムの締め付けがきつくなり動きづらさを感じたり、痛みを感じてしまう場合があります。
また、サイズが小さいと自分で着脱もしにくく、着脱の練習をする乳幼児期には、自分で出来ないことでイライラを引き起こしてしまうこともあります。
毎日、衣類の着脱時にキツさを感じないか、丈は合っているかも確認しながら一緒に着替えを行うことで、忙しい毎日の中でもコミュニケーションの一つになるので、心がけてみてくださいね。
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