一歩外に出ると冷たいが吹く季節が来ました。
産後一定期間をすぎると、健康診断や予防接種など、赤ちゃんと一緒にお出かけする機会も増えてきますので、赤ちゃんの肌着や外出用のアウター、防寒着も用意が必要です。
ただ肌着とひとことで言っても、いろいろな「形」や「素材」もあり、何を揃えれば良いのでしょう?
外出用のアウターにはどのようなものがあるのでしょう?
冬のおすすめアイテムにはどのようなものがあるのでしょう?
そんなあなたに分かりやすく説明させて頂きます。
赤ちゃんの肌着にはどんなものがある?
短肌着
基本となる肌着です。汗取りとなり、重ね着するときは一番下に着るものです。オムツ替えがしやすいのが特長です。
新生児の間は、うんちを多い子で日に5回~10回程度します。その都度、おむつを替えるので、肌着は『おむつ替えしやすい短肌着』が楽です。
頻繁なお着替えが楽にできるものを選ぶのが良いでしょう!
長肌着
赤ちゃんの足先まで覆う長さの肌着です。
部屋着として一枚で着ることもあるので、短肌着と同様、肌触りのよいものがおすすめです。
ボディスーツ
股下をボタンなどで留めるタイプの肌着です。
下着として使用すれば、上下分かれた洋服を着させる場合もお腹が出ないので安心。寒い時期におすすめです。
生後1カ月を過ぎて、足の動きが活発になってきたら、コンビ肌着にかわりにボディスーツを着せても良いでしょう。
足元が寒そうな時は、タイツやレッグウォーマーを合わせたりして対応しましょう。
コンビ肌着
裾が二つに分かれる肌着です。
股のスナップボタンを留める事ができます。足の動きが活発になっても肌着がめくれません。
気温に応じて短肌着の上に重ね着しましょう!
生後まもなく頻繁におむつ替えが必要な頃は、股ボタンを留めないで着せてもOK。
生後1、2か月頃になって足をよく動かすようになったら、おなかが出ないようボタンを留めてあげましょう。
カバーオール(ロンパース)
上下つながった服のことを指します。
股下にスナップが付いていて、おむつ替えをしやすい服になっております。
上下がつながっているので、赤ちゃんが動いてもお腹が出る心配はありません。
冬生まれ赤ちゃんの為の準備
短肌着は素肌の上に着せて赤ちゃんの汗を吸い取ります。
冬でも屋内は暖房であたたかく、新陳代謝が盛んな赤ちゃんはよく汗をかきます。足元までカバーするコンビ肌着は、体温調節が未熟な赤ちゃんの保温用に重ね着します。
股ボタン付きのボディスーツは、お腹が出る心配がないのでおすすめです。
冬でも屋内は暖房がきいているので、短肌着の上にコンビ肌着を重ね、その上にアウターのカバーオールを着せるので大丈夫。
足の動きが活発になってきたら、長袖ボディスーツにカバーオールを重ねる組み合わせでも良いでしょう。
気温が低くてお部屋の中も寒いようならベストを重ねるか、寝ているときにはスリーパーを着用したり、ブランケットをかけるなどして調整しましょう。
動きやすくおなかや腰が冷えずにおすすめです。
冬生まれの赤ちゃんには防寒ウエアも忘れずに用意をしましょう!
冷えた地面に近いベビーカーの中にいる赤ちゃんは大人よりも寒さを感じます。
屋外にいる時間が長い時は手足まですっぽり包める防寒着がおすすめです。
赤ちゃんは沐浴のあとはもちろん、吐き戻しやうんちが漏れたりして、一日に何度もお着替えをします。特に冬は洗濯物が乾きにくいので、洗い替えには余裕を持ちましょう。
「着替えがない!」
という事にならないよう、産後をリラックスして過ごすためにも、最低5〜6セットは用意することをおすすめします。
また新陳代謝が盛んで体温も高めの赤ちゃんは着せすぎるとかえって汗をかいて冷えてしまいます。たまに背中に手を入れて汗をチェックし、汗をかいていたら着せ過ぎサインなので1枚減らすなどの対応をしましょう。
合わせて読みたい!「赤ちゃんの冬のパジャマ素材は何が良い?」
準備しておきたい!赤ちゃんのおすすめ肌着セット
とりあえず肌着を揃えたい方にはセットもありますので、柄や機能で選んでみましょう!
赤ちゃんの冬のお出かけアイテム・服
リバーシブルなので、どちらの柄も楽しめます。また着せる・脱ぐのも簡単なので、ママにはオススメのアイテムです。
ママにおすすめ!冬のお出かけケープ
冬に抱っこひもで外出する方も多いはずです。寒い風が直接当たらないよう、防寒ケープもおすすめです。
抱っこひもだけでなく、ベビーカーに付けて使用することも出来ます。
温かくして、風邪をひかないようにしましょう!
寒い冬に!赤ちゃんに寝る時のおすすめアイテム
新生児の間は1日20時間以上を寝て過ごすと言われています。
「寝る子は育つ」と言うように、赤ちゃんの睡眠環境は大切です。
お腹をよく出してしまう場合は、『スリーパー』などの活用がおすすめです。簡単に着せれるので、便利です。
上にかける布団は、大人用ではなく、軽くて扱いやすい『ベビー布団』を掛けましょう。寒さにより、掛け過ぎに注意するくらいの気持ちで用意したほうが良いかもしれません。
様子を見て調整するようにしましう。
合わせて読みたい!「赤ちゃんが寝るときの冬の服装はどんな格好がいい?」
保育士・幼稚園教諭(専門家)からのコメント
戸張 彩子(Ayako Tobari)
『経歴』
- 洗足学園短期大学 幼児教育課卒業
- 短大卒業後、7年間私立幼稚園で勤務
- 幼稚園勤務中(旧姓:滑川彩子)に幼児教育に関する書籍(本タイトル「4歳の胸のうち」)を出版
- 現在は2人の子どもを育てながら認定ベビーシッターとして活動中
『保有資格』
- 保育士
- 幼稚園教諭2種
- 認定ベビーシッター
「コメント」
赤ちゃんの平熱は36,5~37,5と、大人よりも少し高め。そのため、目安としては大人よりも1枚少なめの洋服で調整しましょう。冬であればお腹の出ないボディスーツに長袖のロンパース。
それでも心配な時は、ベストを着せると動きも制限されず良いですね!
冬の外出は、大人でも寒く感じるぐらいであれば、ベビーカーに乗せるよりも赤ちゃんの体温変化に気付きやすい抱っこ紐+防寒ケープがおススメです。
汗ばむようであれば靴下や手袋をとり、手足から熱を逃がしてあげてくださいね。睡眠時は、どの子も手足や身体がぽかぽかしてきますが、寝始めると体温は一定になり手足の温度は戻っていきます。この時「寒いのかも・・」と多めに掛け布団を掛けてあげるのは、顔にかかって窒息してしまう事故を防ぐためにも避けましょう。
寒い時期は、下着を長袖にしたりスリーパーを着せるなどで調整するのが一番ですよ。
森本 結麻(Yuma Morimoto)
元幼稚園教諭で現在は1児の母で子育て奮闘中!
『保有資格』
<コメント>
冷たい空気に触れると免疫力がつき、呼吸器が鍛えられると言われているので、冬のお散歩や外出はとてもメリットがたくさんですが、当然、薄着では風邪をひいてしまいますね。
赤ちゃんを覆うケープや着るもので調節するのに加えて、ニットの帽子や手袋などの小物アイテムやベビーカーに着用する保温シートなどで温めてあげるのがおすすめです。特に冬のコンクリートの地面はとてもひんやりしているので、ベビーカーに乗る赤ちゃんにとっては地面に近く、より身体が冷えやすくなります。その為、背中が温まる保温シートがあると安心です。
また、ホッカイロは低温やけどにつながるので赤ちゃんには使用を避けましょう。大人の上着のポケットなどに入っていたものが赤ちゃんの足に当たることもあるので、大人が使用する際も抱っこする時は注意が必要です。
稲見 望美(Nozomi Inami)
保育士として4年間勤務。平成30年8月保育士資格取得。
『保有資格』
<コメント>
寝る時にはおくるみ(スワドルアップ)が効果的です。体を温めるだけでなく、包んであげることでモロー反射の対処法にもなります。
真冬に生まれた子どもがいる私も、寝るときにはおくるみが必須でした。また、お散歩に行き、そのままお店に行くことがあるかと思います。そんな時は着脱のしやすいアウターを1着持っているだけで、すぐに体温調節ができるので便利ですよ。さらに、ベビータイツもおすすめです。
お出かけしている時に、靴下を片方無くすことはあるあるですが、タイツなら指先まで防寒できて無くすことはもちろんありません。
ここで「寒いかな?暑いかな?」とわからなくなってしまった時の確認ポイントをお伝えします。
それは『手足を触ってみる』ことです。
手足がさらさらしている場合
- あたたかい → 眠い
- つめたい → 寒い
しっとりしている場合は体温調節中なので、洋服の枚数は適切ですよ。だたし、手足だけでなく首や脇までしっとりしている時は、暑い証拠なので、1枚減らしましょう。