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【助産師・看護師・保育士監修】新生児〜1歳頃(生後1ヶ月〜12ヶ月)の赤ちゃんにおすすめ! 日々の成長を助けるおもちゃはこれ!

この記事を読むのに要する時間: 2

待ちに待った赤ちゃんが誕生し、日々成長していく姿はうれしいですね。

赤ちゃんがおもちゃで遊ぶ姿を想像すると、いろんなおもちゃを買ってあげたくなります。とはいえ、おもちゃ売り場に行くと、どのようなおもちゃを選べばよいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

せっかく選ぶのであれば、赤ちゃんの脳の発達に良いおもちゃを選びたいですね。

ここでは、『生後1ヶ月〜12ヶ月頃の赤ちゃんの脳の発達や脳のトレーニングに良いおもちゃ』の選び方をご紹介します。

目次

生後1ヶ月〜12ヶ月頃の赤ちゃんにおもちゃは必要?

『結論から言うと、必要です』

活発に動き始めたころならともかく、生まれて間もないねんねのころの赤ちゃんだと、「おもちゃを与えるのはまだ早い?」と思う方がいるかもしれません。

しかし、赤ちゃんの脳は『生まれた直後』からすでに急速に発達を始めているのです。

この時期に良い刺激をくり返し与えることで、赤ちゃんの脳はぐんぐん成長していきます。良い刺激を与えてくれるおもちゃは、赤ちゃんの脳の発達に大きな役割を果たしてくれるのです。

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生後1ヶ月〜12ヶ月頃の赤ちゃん、どのように脳が発達するの?

生まれたばかりの赤ちゃんの脳は、約400グラムと大人の4分の1ほどの大きさですが、ニューロンという神経細胞はすでに大人とほぼ同じだけ備わっています。

しかし、脳内で情報を伝達するためには、それだけでは足りません。ニューロン同士が結びつかなければならないのです。

このニューロンを結びつけるのに必要なのが『刺激』です。

見たり、聴いたり、触ったりといった刺激がニューロンに送られると、ニューロン同士の間にシナプスという接続点ができ、情報が伝達できるようになります。脳は、シナプスが増えることで発達するのです。

生まれたばかりの赤ちゃんの脳にはシナプスがほとんどどありませんが、生まれた後、刺激を受けることでシナプスは急速に増えていき、1歳ごろには最大になります。

例えば、見ることをつかさどる部分のシナプスだと、もっと早く生後8ヶ月で最大に達します。その後不要なシナプスは刈り込まれ、効率的な神経回路が作られていきます。

この1歳までのシナプスが急速に増える時期、成長に合わせてさまざまな刺激を五感に与えてあげることが、赤ちゃんの脳の発達を促す上で重要になるのです。

ちなみに脳の発達は3歳になるまでにほぼ完了するといわれています。

その意味でも、それまでの時期に良い刺激をたっぷり与えてあげたいものです。

生後1ヶ月〜12ヶ月頃の赤ちゃんの脳の発達や成長に良いおもちゃは?

生後1年以内の赤ちゃんの脳の発達に良いおもちゃは、ずばり、視覚、聴覚、触覚などの『五感を刺激するおもちゃ』です。

シナプスが急速に増える1歳までの時期、赤ちゃんの脳は視覚や聴覚、運動能力などの感受性が高まっています。

その時期に、おもちゃを使って見たり聴いたり、触ったりを経験することは、赤ちゃんのシナプスを増やし、脳の引き出しを増やしてくれるのです。

おもちゃを選ぶ際の注意点

五感によい刺激を与えるおもちゃですが、選ぶ際にはいくつか注意点があります。

ポイント1.安全なもの

赤ちゃんは手に触ったものを何でも口に運びます。

『口に入れても害のない素材』で作られているか、『とがった部分がないか』を確認しておくことが大切です。また、あやまって飲み込んでしまわないよう、小さすぎるおもちゃは避け、細かいパーツがついていないかをチェックしましょう。

安全性の基準としては、日本のおもちゃの安全基準「STマーク」やヨーロッパの商品安全基準「CEマーク」があります。これらのマークが付いているおもちゃは、厳しい検査をクリアしたものなので、安全なおもちゃを選ぶ際の一つの目安になります。

ポイント2.洗えるもの

赤ちゃんはおもちゃを口に入れることが多いので、おもちゃはよだれでべたべたになりがちです。抵抗力のない赤ちゃんにとって、おもちゃは清潔であることが必要です。汚れてもすぐに水で洗うことができるものや、簡単にふき取ったりできる素材のものを選びましょう。

ポイント3.重すぎないもの

赤ちゃんは握力が強くないので、手に持ったおもちゃを落としてしまうことがよくあります。落として赤ちゃんの顔などにあたってもけがをしないよう、なるべく軽いものがおすすめです。あかちゃんが自分で持ったり握ったりでき、手の機能を発達させられる形や重さのものが理想です。

ポイント4.明るくはっきりした色合いのもの

新生児期の赤ちゃんはまだはっきり目が見えませんが、成長にともなって徐々に見えるようになります。赤ちゃんは淡い色よりも赤や黄色などあざやかな色を好み、色のコントラストがはっきりしていると注意を向けます。一方、寒色系の色や黒は苦手といわれています。

そこでおもちゃは、明るくはっきりした温かい色合いのものがおすすめです。

ポイント5.音がするもの

赤ちゃんは誕生直後から耳はよく聞こえています。

やさしい音がなるおもちゃだと月齢の低い赤ちゃんも楽しみ、耳の感覚を鍛えることができます。

赤ちゃんの成長に良いおすすめ『おもちゃ』はこれ!

ここでは赤ちゃんの発達段階に合わせて、『五感を刺激する工夫』がなされているおもちゃをご紹介します。

0ヶ月(新生児)~2ヶ月におすすめ『モビール』

赤ちゃんはまだねんねの時期ですが、ゆっくり動くものは目で追うなど外の世界に興味しんしんです。風でゆらゆらと動く『モビール』をベッドの上に吊るしてあげると、赤ちゃんはじっと見つめたり、動きを目で追ったりするようになります。動くものを目で追う追視の練習にもなり、視覚の発達を促します。やさしい動きで赤ちゃんの情緒も安定します。

3~4ヶ月におすすめ『ガラガラ』

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3ヶ月頃には聴力が発達して、音をする方へ顔を向けるようになります。この時期おすすめなのが、ふって音を出す『ガラガラ』です。最近は『ラトル』とも呼ばれています。耳で音を聞いたり、色を目で追ったり、手で振って楽しんだりすることで、赤ちゃんの五感が刺激されます。この時期の赤ちゃんはまだ握力が弱いので、落としてもけがをしないよう軽くて丈夫なものがおすすめです。最近はさまざまな形や機能のものが出ています。赤ちゃんに笑顔でやさしく声をかけながら、目の前でふって音を出してあげましょう。

5ヶ月~6ヶ月におすすめ『洗えるぬいぐるみ』

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5ヶ月~6ヶ月の赤ちゃんは自分の意志で手足を動かせるようになります。興味のあるものに手を伸ばしたり、口に入れたりするようになります。おすすめは、触ったりなめたりしても安心な素材でできた『洗えるぬいぐるみ』です。オーガニックコットンだと、赤ちゃんのデリケートな肌にもやさしい肌触りなのでおすすめです。小さい手で持ちやすいサイズのものを選んであげましょう。喃語が出始める時期なので、遊ぶときはあかちゃんの声に応えてたくさんお話すると、赤ちゃんの脳に快い刺激になります。

7ヶ月~8ヶ月におすすめ『音の鳴る積み木』

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7ヶ月~8ヶ月の赤ちゃんはおすわりが安定し、視野が広がり、両手が使えるようになります。この時期の赤ちゃんが大好きなのが、『音の鳴る積み木』です。ふって音を出したり、積み木同士を両手で持ってカチカチ打ち合わせたりして楽しみます。耳で音を聞いたり、手で積み木を握ったりすることで、脳の発達がどんどん促されます。もう少し成長すると、積み木を積んで遊ぶこともできるようになります。長く遊ぶことができるおもちゃです。

9ヶ月~10ヶ月におすすめ『プルトイ』

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9ヶ月~10ヶ月になると、赤ちゃんはハイハイやつかまり立ちをしたり、後追いが始まります。早い赤ちゃんだと伝い歩きをする子も出てきます。好奇心が旺盛になり運動量が増えてくるこの時期に、おすすめなのがひもを引っ張って遊ぶ『プルトイ』です。大人が赤ちゃんの目の前でひもを引っ張ってあげることで、ハイハイの動作をうながすことができます。ひもを引っ張ったときにおもちゃがくねくねうごいたり、カチカチ音がなったりする仕掛けがあると、赤ちゃんの興味がさらに高まり、積極的に遊ぶようになります。

11ヶ月~12ヶ月におすすめ『カタカタ』

つかまり立ちをするようになった赤ちゃんにおすすめなのが、木製の手押し車の『カタカタ』です。おじいちゃん、おばあちゃんの時代から親しまれている昔ながらのおもちゃで、押して歩くと、前についた人形がカタカタと木を叩いて飛び跳ねるのが特徴です。押して歩くたびにぴょこぴょこと飛び跳ねる人形を見て、赤ちゃんの歩きたい意欲が自然に高まり、楽しみながらあんよの練習をすることができます。転倒防止ストッパーが付いているものだと、赤ちゃんが後ろにひっくり返る危険が少ないのでいっそう安心です。

まとめ

生後1ヶ月〜12ヶ月頃の赤ちゃんの脳の発達には、五感を刺激することが不可欠です。

そして視覚や聴覚、触覚などの五感に良質な刺激を与えてくれるおもちゃは、赤ちゃんの脳を育む上で欠かせないパートナーです。誕生から1歳までの脳のシナプスが増える時期、ぜひ赤ちゃんに良い刺激を与えてくれるおもちゃを選んであげてください。

『おすすめおもちゃ』『おもちゃを選ぶポイント』を参考にして頂き、子供の好きなおもちゃを見つけてあげましょう!

そして五感の刺激には、パパやママとのスキンシップも欠かせません。

赤ちゃんに遊びの道具としておもちゃだけを与えるのではなく、パパやママがいっぱい声をかけたり、触れ合ったりしながら、親子で一緒に遊んで脳を育んでいきましょう。

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専門家(看護師・助産師・保育士)からのコメント

上田 紀子(Noriko Ueda)

『経歴』

2000年に短期大学卒業後、看護師、助産師、保健師として、大学病院や、クリニック、保育園、高齢者施設、健診センターに勤務。

『保有資格』

コメント

1歳までは脳の発達が目覚ましい時期です。

赤ちゃんの脳は視覚・聴覚・運動能力など、感受性が増えており、良い刺激と遊びを用意してあげたいですね。手を繰り返し使うことで、脳内の神経同同士のつながりが強くなり脳が行動や運動を学習します。

月齢に合わせたおもちゃを用意しましょう。

3ヶ月までの赤ちゃんは、モビールやベットメリーが良いでしょう。動くものを目で追うようになるので視覚の発達を促します。赤ちゃんは把握反射があるので、物をギュッと握ることができます。

4ヵ月頃になると指先を使うがらがらや、握ると音がする布製のおもちゃもあります。座れるようになると、仕掛けのあるおもちゃが赤ちゃんの好奇心を高め、脳が育つ原動力になります。

高田 理帆(Riho Takada)

『経歴』

小学校教諭を経て、現在フリーライターにて活動中。

『保有資格』

コメント

幼児期にたっぷりと五感を使いながら遊ぶことは、感受性豊かになり想像力や表現力のある子どもに育っていきます。

そのため、生後1年以内の赤ちゃんでも使えるおもちゃを使うというのはとてもいいですね。またこの記事でも書いてあるように、おもちゃを通して大人や周りの人と関わっていくというのもとても重要だと思います。

スキンシップも成長過程には欠かせません。

安心で楽しめるおもちゃを選ぶとともに、周りの人との温かいスキンシップを取り、赤ちゃんがほっとする環境を与えてあげてください。

東 奈菜美(Nanami Azuma)

『経歴』

国立大学にて女性の働き方やライフプランについて学ぶ。大学卒業後は、公立保育園にて5年間勤務し、0〜6歳までの乳幼児保育を担当。子どもの成長発達のほか、親子関係やメンタルケアについての相談にも対応する。結婚出産を経てライティングの仕事を始め、2023年4月より専業ライターとして活動中。

『保有資格』

コメント

おもちゃはお子さんとの触れ合いのきっかけを作ってくれます。

「赤ちゃんとどんな風に関わって良いかわからない」と困っているお父さんお母さんも、今回ご紹介しているようなおもちゃを使って実況中継をしてあげるところから始めてみるのがおすすめです。

「カシャカシャ音がするね」「触るとツルツルするね」など、お父さんお母さんが感じたままを言葉にすることで、そこにお子さんの興味関心向き、さまざまな感覚を知ってゆくきっかけとなります。乳児期の子どもたちは、おもちゃをきっかけに世の中の感覚について知っていきます。この記事を参考に月齢に合ったものを選び、お子さんの興味関心を広げ、豊かな感覚を育てていきましょう。

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