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【専門家監修】子供の英語教育はいつから?メリット・ポイント・おすすめ教材はこれ!赤ちゃんから6歳頃までの英語脳の作り方

この記事を読むのに要する時間: 3

グローバル社会が到来し、英語教育の必要性が以前にも増して叫ばれるようになってきています。

とは言え、いったい何歳ごろから英語教育を始めたらいいの?と思う親御さんも多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、脳科学の観点から見た効果的な英語脳の作り方を解説します。

下記でお伝えするポイントを意識することで、英語育児の効果が劇的に上がる可能性がありますので、是非ご一読ください。

目次

赤ちゃん・子供の英語はいつから取り組むのがベスト?

赤ちゃんや子どもへの英語教育は一体いつから始めればよいのでしょうか?

英語をはじめとする第二言語の習得においては、『臨界期』と呼ばれる年齢を過ぎると、ネイティブスピーカーと同じ言語能力は獲得できないと言われています。

脳神経外科医の植村研一氏の研究によると、赤ちゃんや幼児期に学習体験をもとに神経回路が成長していくため、その時期に使われなかった脳細胞は消滅してしまうのだそうです。

そのため、6歳頃の臨界期を過ぎると、それまでに身に付けていない言語の発音は習得不能になると言われています。

そのため、できるだけ早く英語学習を始めましょうという意見がある一方で、あまりにも早めに始めると、日本語との区別がつかなくなったり、どちらの言語能力も低くなるダブル・リミテッド現象が起こる可能性があると指摘されています

将来的に、思考力が低くなったり論理的に考えることができず、生活や仕事に支障が出てくるかもしれないというのがこの考え方です。

しかし、家庭や幼稚園、小学校といった日常生活で主に日本語環境で育っているお子さんであれば、日本語を学習言語として学び抽象的な概念も習得していくので、ダブル・リミテッドについて心配する必要はないでしょう。

脳科学の観点からはできるだけ早く外国語のインプットを開始した方が良いと言われています。ワシントン大学のパトリシア・クール博士による研究では、0歳の赤ちゃんに第二言語をインプットしたところ、生後8か月頃までは母国語と同様に聞き分ける能力があることがわかりました。

しかし生後1歳を過ぎるとその能力はどんどん失われていき、周りで話されている言葉のみを理解するようになるのです。

以上から、できるだけ早く英語を学び始めることで大きな効果が得られると考えられます。

出典:脳科学から見た効果的多言語習得のコツ赤ちゃんは語学の天才 (The linguistic genius of babies)

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英語脳を作るために親が意識することとは?

英語脳とは、日本語を介さずに英語のままで理解できることを指します。

英語脳を持っている人は、たとえばappleという単語を聞いた際に、「えーと、リンゴだな!」という思考回路にはなりません。

代わりに、赤くて丸いリンゴの物体が頭に浮かぶでしょう。

でも、いったいどうしたら英語脳が作れるのでしょう?

答えは簡単です。1日の中で、お子さんが英語に触れる時間を意識的に作ってあげてください。DVDやYouTube動画、歌などをかけ流すのも良いでしょう。親御さんが、英語の絵本を読み聞かせしてあげるのも良いですね。

いちいち日本語に訳すことなく、英語特有の音やリズムを意識せずとも身体にしみこませていくことで、お子さんの中に英語脳が出来上がっていきます。

無理をして長時間英語漬けにする必要はありませんが、自然に英語が耳に入ってくる環境を整えたいので、英語DVDなどをつけっぱなしにしておくのもよいでしょう。

ちなみに、「英語が苦手なのに、自分が絵本の読み聞かせをしてもいいの?」とおっしゃる親御さんもいらっしゃいますが、読み聞かせは正確な英語の発音を聴かせることだけが目的ではありません。

大好きなお母さんやお父さんの声を聞くことで安心し、英語絵本の読み聞かせにポジティブな感情を抱いてくれることでしょう

絵本に付属する音声CDを流すのも良いですが、あまり肩ひじを張らずに、ぜひお子さんに読み聞かせをされてくださいね。

前出のパトリシア・クール博士の研究では、DVDやCDなどの映像・音声教材から得られる学習効果は、直接の対人コミュニケーションと比べると低いという結果も出ていますが、それでも英語のシャワーを継続的に浴びることで、英語脳を構築していく手助けになることは間違いありません。

わざわざ、「英語の勉強をしよう!」と意気込まずに、お子さんがお人形やブロック遊びをする横で、DVDやCDの英語音声が流れている。そのような状態でもかまいません。日常生活の中で、英語の音を耳にする機会をできるだけ増やしてあげましょう。

もちろん、生身の人間とのコミュニケーションで得られる学習効果は絶大ですので、英語サークルや英会話教室などネイティブスピーカーと直接接する機会があれば、ぜひ活用してみてくださいね。

赤ちゃん・子供の英語育児のポイント

英語育児を行う際に意識したいポイントが3つあります。

ポイント1

まず1つ目は、「いま英語で何と言ったの?どういう意味?」などと、内容を理解しているかどうかお子さんに確かめないでください。

赤ちゃんや幼児期の英語学習は、大きくなってからの「勉強」とは異なります。英語脳を作ることが目的ですので、この時期には文法や単語の意味をすべて理解している必要はないのです。くれぐれも、しつこく質問をしたりして「英語が嫌い!」という感情を抱かせないように注意しましょう。

ポイント2

2つ目のポイントは、DVDやYouTube動画などの映像教材と、歌や会話CDなどの音声教材をバランスよく取り入れてほしいということです。

どちらもかけ流しで一定の効果がありますが、DVDなどでは、映像に目が行ってしまい肝心の英語が耳に入ってこない場合もあります。あまり神経質になる必要はありませんが、たとえばDVDの次は朗読や歌など音声のみが流れるCDをかけるなどして、上手にバランスを取っていってくださいね。

ポイント3

3つ目のポイントは、できれば親御さんや兄弟姉妹、あるいはお友達と一緒に英語DVDなどを見るようにしてください。

2017年に発表された海外の論文によると、映像を使った言語学習をする際に、ほかの子どもや親と一緒に視聴した時の方がより学習効果が強まるという結果が出ました。つまり、他者との社会的関わりを持つことが、英語習得にも良い影響を及ぼすのです。親御さんも家事や仕事など忙しい時間帯も多いかと思いますが、余裕のあるときは隣に座って一緒に手遊びをしたり、歌を歌ったりされてみてください。

出典:Two are better than one: Infant language learning from video improves in the presence of peers

英語育児のおすすめ教材、おもちゃ、スクール

1.CatChat for Babies 0歳からの聞き流し英語

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CatChat えいごでFRIENDS 3 Dance? Sing? いっしょにあそぼう! [DVD]
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TBSが開発した英語プログラム「CatChat」シリーズのDVDです。副題に0歳からの聞き流し英語とありますが、手遊び歌や早口言葉、通常の速度と2倍速の両方でアニメを流すことで右脳を刺激する「はやまわし劇場」などバラエティに富んだ内容で飽きずに楽しめます。

2.Peppa Pig

主人公のPeppa pigと弟のGeorge、お父さん(Daddy pig)、お母さん(Mummy pig)の4人家族のストーリーです。家族同士で交わされる日常会話がふんだんに盛り込まれているので、自然によく使われる英語フレーズがインプットできます。YouTubeには公式チャンネルがあり、過去の放送分とは別にライブ配信も行われているほど人気の番組です。

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Peppa Pig Stories ~Picnic ピクニック~ ほか [ (キッズ) ]
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2.ドーラといっしょに大冒険

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劇場版 ドーラといっしょに大冒険 [ イザベラ・モナー ]
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世界170か国で放送されている7歳の女の子ドーラが主人公の人気アニメ番組です。ヒスパニック系移民の子どもたちが英語を学ぶことを目的に制作された番組のため、”Do you know~?”などシンプルな英語フレーズが繰り返し出てくるのが特徴です。意識せずとも自然によく使う英語フレーズをインプットすることができるでしょう。

3.NovaKid


4歳から12歳を対象とした、アメリカ発の子ども専用オンライン英会話スクールです。日本語は一切使用せず、英語が分からないお子さんには、ジェスチャーなどを用いてストレスを感じることがないように授業を進めてくれます。

4.Storynory

出典:https://www.storynory.com/

イギリス英語による詩や歌、早口言葉、おとぎ話など様々なコーナーがありますが、おすすめはシンデレラや白雪姫、不思議な国のアリスなどの朗読です。絵本などで事前にお話の内容を知っている作品であれば、興味を示すお子さんも多いでしょう。

5.ディズニー英語システム

ディズニーキャラクターたちが登場する絵本や映像、フラッシュカード、歌やおもちゃ遊びを通して、英語を自然に理解することができます。赤ちゃんから幼児期まで長い間使うことのできる教材です。

ディズニー英語システムをチェックしたい人はこちらから

出典・参考文献:脳科学から見た効果的多言語習得のコツ、 赤ちゃんは語学の天才 (The linguistic genius of babies)”Two are better than one: Infant language learning from video improves in the presence of peers”

記事作成者・監修者:元有名大学講師・海外大学院卒(専門家)

内田 綾子(Ayako Uchida)

詳細プロフィールはこちら

■経歴

■保有資格:TOEIC Listening & Reading Test 965 point

元小学校教諭からのコメント

高田 理帆(Riho Takada)

詳細プロフィールはこちら

元小学校教諭を経て、現在フリーライターにて活動中。

『保有資格』

【コメント】

小さい頃から、英語に触れておくというのはとても大事だと思います。大きくなると、身体というより頭で覚えようとしてしまうからです。

特に、この記事に書いているように“意味”の理解というより幼児期に音に親しむことが重要です。日本の教育では、音よりも形式(文法や英単語)から入ることが多いため、リスニングやスピーキングが苦手になりやすい傾向があると思います。

しかし小さい頃に楽しみながら音に親しんでいると、後々形式的なことを習った時に音とともに理解がしやすく、英語でのコミュニケーションがスムーズにできるようになると思います。

遊びの一部として楽しめるように取り入れるというのがポイントですね。

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保育士からのコメント

中里 絵美(Emi Nakazato)

詳細プロフィールはこちら

子ども英会話講師として12年間、0歳からの英語教育に携わる。自身の出産と子育てをきっかけに英語絵本アドバイザーとしても活躍。

『保有資格』

【コメント】

0〜6歳までの英語学習で大切なのは「聞く力」と「話す力」を育てることです。

英語の技能は「聞く」「話す」「読む」「書く」の順番で身につきます。まずは「聞く力」そして「話す力」の土台をしっかりと養うことが大切です。

最初は耳を育てるためにCDDVDYouTube等を活用して、BGMの様な感覚で英語をかけ流しましょう。子どもが注目していなくても、毎日根気よく続けることが大切です。親の語りかけや絵本の読み聞かせも有効ですよ。

子どもが言葉を話すようになってきたら、話す力を付けるために遊びやコミュニケーション中心の英会話教室を考えてみても良いでしょう。

英語は本来学習するものではなく、人と向き合って楽しむコミュニケーションの手段です。

意思疎通ができた喜びを、幼い時期から味わえる環境を整えてあげましょう。

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