妊娠後期はずいぶんとお腹も目立つようになり、着られる服が限られてきます。妊娠初期や中期に愛用していたマタニティウェアも少しきつく感じることもあります。また妊娠後期は、さまざまな体調の変化も見られ、お腹の張りや、胃・肺・心臓への圧迫感、動悸や息切れなど、気分が優れないことが増えてくる時期でもあります。
お腹の中の赤ちゃんもどんどん大きくなり、力強い胎動をさらに感じるようになる頃で、嬉しい反面、妊娠9ヶ月頃には子宮底も高くなり、また、膀胱もさらに圧迫されて、トイレが近くなるなど、日常生活にもずいぶんと支障が出てくるでしょう。
こういった体調や生活の変化によって、マタニティウェア選びにも限りが出てきますが、オシャレママとしては妊娠中も可愛くおしゃれはしたいものです。
そんな悩みがある方々に、「おすすめマタニティ服」や「マタニティ服を選ぶ際の注意点」など解説させて頂きます。
妊娠後期のマタニティウェアを選ぶ際の注意点
妊娠後期とは妊娠8ヶ月から10ヶ月までの間をさし、さらに動きにくくなる時期ですが、なるべく快適に過ごせる洋服を選びたいところです。
しかし、この期間にしか着られないアイテムにお金をかけるのも避けたいので、そんな時は産後も長く愛用できるアイテムがおすすめです。
着心地も考慮しながら、身体や体調の変化に合わせて、リラックスできる洋服を選びましょう。
トップス
マタニティウェアのトップスでも授乳口がついているものがあり、授乳中はもちろんのこと、見た目は普通のトップスなので、授乳が終わっても普段使いもできて長く愛用できます。これなら、少し高価なアイテムでも安心して購入できます。
ボトムス
妊娠後期はさらにお腹が大きくなっているので、お腹周りのゆったりしたマタニティー用レギンスやジーンズがおすすめです。しかし、ウエストが大きすぎて産後は着られないものが多いので、必要最低限に抑えるようにしましょう。
ワンピース
ワンピースは、妊娠初期から後期まで通しで使えるとても優れたアイテムです。しかしお腹や下半身が冷えることもあるので、寒い冬など季節によっては重ね着をするなどの工夫が必要です。
男性用サイズ
お腹周りが苦しい時は男性用サイズも活用できます。ご主人も着られそうなシャツやスウェットなどを購入してもいいですし、産後は自宅で過ごすことが増えるので、ルームウェアなどとして活用できる可愛いアイテムを選ぶのもアイデアの一つです。
サルペット
とにかくトイレが近くなるのが、妊娠後期の特徴でもあります。ウエストにゆとりのあるサロペットはマタニティウェアとしても可愛く着こなせるアイテムですが、さらに頻尿になる妊娠後期でのトイレは大変です。外出時ではサロペットなどは避け、自宅のみで着用するなど工夫も必要です。
マタニティブラ
マタニティブラも必須アイテムです。妊娠が進むに連れて、乳腺が発達してくるので、胸が大きくなる方が多く、胸を締め付けると乳腺の発達に影響が出てしまいます。妊娠後期に購入するものであれば、産後も授乳用にも使えるブラがオススメです。妊娠中のバストケアだけでなく、母乳の質や量の向上につながり、必然的に生まれてくる赤ちゃんの為にもなります。
冷えには要注意
特に秋冬は体を冷やさないように気をつけることが大切です。お腹が冷えないように腹巻はマストアイテムで、寒い日につける腹帯や妊婦帯は、防寒対策にも重宝します。足元が特に冷えるので、裏起毛素材使のタイツやレギンスをワンピースの下に履いても可愛いのでチェックしてみましょう。
アウターもお腹周りがすっぽり包み込んでくれる長めのものを選ぶと良いでしょう。ライナー付きのコートを選ぶと、暖かさを調整できるので使い勝手がいいですし、ダッカー付きにすれば出産後も赤ちゃんと一緒に着られるのも便利です。
気温の高い夏でも冷房のきいた室内と屋外の気温差があるので、身体の冷えに注意しましょう。
室内では上から一枚羽織ったり膝にかけたりできるように、ショールやカーディガンをバックの中に入れておくと良いでしょう。
妊娠時のおすすめ!マタニティ「おしゃれ服・パンツ」
ワンピースは妊娠初期から使える便利なアイテム
ミウォルナ マタニティ ワンピース
カジュアルボーダー柄の春夏用の可愛い定番ワンピースです。シンプルなデザインで着心地も良く、肌触りが気持ちいいと評判です。ファスナーで開閉可能な授乳口付きなので、産後も着用できる上、マタニティに限らずマキシワンピとして長く使える経済的なアイテムです。ウエストの切り返しにはゆるいゴムが使われているので、妊娠後期でも快適に過ごせます。夏の終わりまで長く使えるので、夏の出産予定のママさんにもおすすめです。
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UV-cutノースリ美ライン ワンピース
着心地もナチュラルで、妊娠後期でもゆったり着られる綺麗なラインのフェミニンなワンピースです。ミドル丈とロング丈の2Typeあります。涼しげな襟元で、暖かい時期でも涼しく、春から秋まで長期間愛用できるのもおすすめポイントです。
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透けないシリーズ!3タイプUV加工ワンランク上のマキシ丈ワンピース
綺麗なシルエットでカラーも豊富!首元のタイプが選べ、様々なシチュエーションに利用しやすいおしゃれ服。さらっと上品に着れるおすすめマタニティワンピースです。
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妊娠後期でも楽しみたい!やっぱり可愛いサロペット
サラローズ オールインワン
トイレが近いことを考えると通常のサロペットは妊娠後期にはなかなか挑戦しにくいのですが、このサラローズの2WAYオールインワンは1着でパンツスタイルとスカートスタイルの2つのスタイルが楽しめます。裾のボタンを外せばスカートになるので、外出時でのトイレも楽々です。カジュアルな大人っぽさを演出してくれるこのアイテムは、妊娠後期には嬉しい動きやすいデザインです。産後もゆったりサイズのオールインワンとして着用できるので、おしゃれママのために大活躍してくれるアイテムです。
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産後も使える便利なトップス
Sweet Mommy Tシャツ
コスパ最高のSweet MommyのTシャツは季節に合わせて半袖と8分袖から選べます。デコルテラインをしっかり綺麗に見せてくれるので、着痩せ効果もバッチリです。スッキリしたデザインで着まわしも自由自在、12色から選べる上、授乳時にも着用できるという優れものです。部屋着でも外出用でも使えるカジュアルなマタニティ用Tシャツです。
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hanano 重ね着風トップス
着回しが効くこのおしゃれな重ね着風トップスは、外出時でもお部屋でリラックス時も着用できる、便利なアイテムです。ゆったりしたデザインで妊娠後期にも使える上、授乳口が付いているので産後も着用可能です。色もグレー/ホワイト、ブラック/ホワイトと、シックな大人っぽさを演出できます。
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リラックスできるボトムズはマスト!
Sweet Mommy Skinny マタニティスキニー
楽天デイリーランキングでも上位を獲得していることこのボトムズは、妊娠中でも着痩せコーデができるスタイリッシュなオシャレパンツです。春夏用には薄めのアンクル丈スキニーで、こだわりの美脚を実現でき、秋冬用の裏起毛タイプでは保温・保湿をキープしながらも冬に起こりがちな着膨れも防いでくれる優れものです。両タイプとも締め付けず着心地は抜群な上、綺麗なシルエットはしっかり保ってくれます。
<春夏用>
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<秋冬用>
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80デニール マタニティタイツ
お腹の締め付け感少なく履き心地も抜群。伸縮性もよくフィット感もあるこのタイツがあれば、冬でも腰回りがポカポカで、妊婦さんとお腹の赤ちゃんを暖めてくれます。
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my Spica マタニティ タイト スカート
妊娠中には諦めがちなタイトスカートですが、このmy Spicaのタイトスカートは、腰にあるアジャスターボタンでウエストを調整できるので、妊娠後期でも着用できます。伸縮性のある生地でお腹周りも優しく包みこんでくれる上、トップスの合わせ方次第ではカジュアルにもフォーマルにもなる使い回し抜群のスカートです。妊娠後期でもオシャレの幅が広がり、またニット素材なのでオールシーズン使えます。長すぎないミモレ丈のおかげで、転倒の心配なく階段の上り下りも可能です。
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産後も赤ちゃんと一緒に使えるアウター
Sweet Mommy 抱っこ対応 ママコート ダッフル風
お腹周りもすっぽり包んでくれて、空気のように軽い上質ダウンを使用したダッフル風ダウンコートです。ファスナーでつけ外し可能なダッカー付きなので、産後も赤ちゃんを抱っこしながら優しく覆うことができます。レギュラーカラーとスタンドカラーとの2タイプをボタンで調節ができ、暖かくて機能性抜群のおしゃれコートです。色はネイビー、カーキー、キャメルの3色から選べます。
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パジャマを新調するなら授乳しやすいものに!
ベルメゾン マタニティ パジャマ
アマゾンでのベストセラー商品のこのベルメゾンのマタニティパジャマは、前開きで授乳時にも対応できる綿100%の肌触り最高のパジャマです。ロングワンピースのパジャマですが、裾のスナップボタンをとめるとロンパース風のパジャマになり、裾がまくり上らず就寝時も安心して眠ることができます。ネイビー、ブラック、ダークブラウンの他、可愛いボーダー柄など種類も豊富です。
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バースコンサルタント・専門家からのコメント
古市 菜緒(Nao Furuichi)
『経歴』
1万件以上のお産に携わってきた助産師。産前・産後セミナー講師として5000人以上の方々へ講演。世界でも助産師のレベルが高いニュージーランドとオーストラリアでの2年の海外生活を経て、帰国後バースコンサルタントとして独立。現在は主に35歳以上の高齢出産の方々を妊娠期からサポートする活動に従事。
- サイト:バースコンサルタント:古市菜緒 (https://mosh.jp/birth-consultant/home)
- ブログ:バースコンサルタントCAFE (https://birth-consultant.com/)
『保有資格』
- 助産師
- 保健師
- 看護師
コメント
妊娠期の服装における注意点として重要なことは、腹部を圧迫しないこと、下半身を冷やさないことです。
特に妊娠後期は子宮の増大が顕著にみられるため、出産間近になるとお腹の外から子宮壁までの距離は1㎝にも満たなくなります。
そのため、外からの圧力や冷えがダイレクトに子宮に伝わってしまう時期にもなります。
特に子宮の冷えは注意が必要で、子宮が冷えることで切迫早産や難産などのリスクを引き起す可能性が高くなります。子宮の冷えは、腹部が大丈夫でも下半身が冷えることでも起きるため、妊娠中は下半身の保温に努めることが大切です。
なかでも夏場は、足の露出や冷房下で過ごすことが原因で無意識のうちに下半身が冷えていることが多いため、服装選びには十分配気を付けなければいけません。