お腹に赤ちゃんがやってきた!
妊娠は嬉しい反面、不安なことも多いですよね。
- 人によっては、つわりに悩まされたり、貧血になってしまったり。特に働くママにとっては、体調が安定しない中で、今まで通りの仕事をこなせるのか?
- 職場にはどのタイミングで伝えたらいいのか?
など考えなければならないことが多く、悩む方もいると思います。
そんな働くママのお悩みの1つ、妊娠中の職場での服装について、ご紹介します。
みんなはいつからオフィスで「マタニティウェア」を着ている?
妊娠すると、お腹だけでなく胸や腰回りも大きくなります。
最近では出産の直前まで働く女性も多く、いつ頃からマタニティウェアに変えるべきなのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
豊富な品揃えで、出産準備から子育てまでサポートする大型店舗「アカチャンホンポ」が実施したアンケート(2018年10月調査、回答数1,970件)によると、マタニティウェアの着用を始めた時期は、
- 妊娠3ヶ月頃~8%
- 妊娠4ヶ月頃~12%
- 妊娠5ヶ月頃~31%
- 妊娠6ヶ月頃~27%
- 妊娠7ヶ月頃~13%
- 妊娠8ヶ月頃~6%
と、お腹が大きくなる「妊娠5ヶ月頃」からが最も多いことが分かります。
マタニティウェアを着る主な目的としては、お腹の締め付けを避け、妊娠中に大敵な冷えを防ぐことが挙げられます。
きつい服を着たまま仕事をしていると、ストレスになるだけでなく、お腹の赤ちゃんを圧迫してしまう危険性があります。
基本的に、今まで着ていた服がきついと感じたらマタニティウェアに変えることがおすすめです。また、つわりが酷いとちょっとした締め付けで気分が悪くなることもあるので、妊娠初期からゆったりとしたマタニティウェアを着ている人もいます。
中には、妊娠したことを分かってもらうために、妊娠初期からマタニティウェアを着用する人もいるようです。
働くママ!「マタニティウェア」や「靴」などを選ぶ際の注意点
マタニティウェアの種類には、大きく分けてマタニティブラやショーツなどのインナー類、トップス、ワンピースやジャンパースカート、ボトムス、レギンス、などのアイテムがあります。
インナー選びの注意点
妊娠2ヶ月目から乳腺が発達しはじめ、バストの形や容量が大きく変化していきます。また、赤ちゃんの成長とともに子宮が大きくなるにつれ、妊娠10ヶ月頃にはお腹の周径は約18㎝アップします。
大手下着メーカー「ワコール」によると、インナー選びのポイントは、バストやおなかの変化を妨げないこと。
一般のブラジャーはバストを美しく補強するためのもので、急激なバストの変化に対応していないため、変化したバストを押さえつけないためにも締め付けのないマタニティブラでやさしく支えることが大切です。
ショーツは、ウエストやお腹を締め付けることや、押さえつけることのないものを選ぶことがポイントです。お腹や腰を冷やさないことも大切です。
トップス選びの注意点
多くの女性の悩みである「冷え」は、妊娠中は特に注意が必要です。
寒い冬はもちろんのこと、夏場の冷房が効いているオフィスでは、うっかり体を冷やしてしまうこともあります。夏場に半袖のトップスを着用する場合には、ストールやカーディガン、ジャケットなども持ち歩くほうがよいでしょう。
また、体をしめつけるぴったりとした衣服は、血行が悪くなり冷えの原因になります。
妊娠中は体型が大きく変化するので、ゆったりとしたつくりのトップスを着用し、快適に過ごしましょう。
ワンピースやジャンパースカートを選ぶ際の注意点
お腹を締め付けない、ゆったりとしたデザインのマタニティワンピースやジャンパースカートは、妊娠中の通勤に適しています。
足元からの冷えを防ぐためにも、丈は長めのものを選ぶことがおすすめです。妊娠初期に膝下だった丈が、お腹が大きくなるにつれて上に引っ張られ、気付けば前だけ膝上になっている・・・
などという事態を防ぐためにも、ワンピースやスカートは長めの丈のものを選んでおくと安心です。
ボトムス選びの注意点
ウエスト部分がゴムになっているパンツやスカートは、体型の変化に合わせて長く着用できるので産後も重宝します。
マタニティ用はウエスト部分に切り替えがあり、腹帯のように長くなっているタイプが多く、腹帯部分がお腹をすっぽりと包み込むので冷え対策ができます。
このようなタイプのボトムスを選ぶ場合は、腹帯部分の幅がしっかり取られているか、よく伸びて体にフィットするかを確認することが重要です。伸縮性に乏しく体にフィットしないものを選んでしまうと、例えばロングスカートであれば、ずり下がってしまった裾を踏んで転倒・・・などという危険性もあります。
また妊娠中は特に下半身がむくみやすいため、ぴったりとフィットしすぎるスキニーパンツも注意が必要です。締め付けにより血行が妨げられ、冷えの原因になったり、気分が悪くなったりする可能性もあるので、パンツのサイズは余裕のあるものを着用することがおすすめです。
靴選びの注意点
妊娠中は体重が約10ヶ月間で8~10㎏増加します。
この増加した体重を支えるために、自然と歩き方も変化していきます。また、特に妊娠後期はお腹が大きく前に突き出てくるため、歩く際にバランスを崩しやすくなります。
腰にも負担がかかりやすくなるため、ヒールの靴は避けた方が無難です。お腹が大きくなると、靴を脱いだり履いたりするためにしゃがむことも大変になるため、脱ぎやすい・履きやすい靴を選ぶこともポイントです。
- 体調が変化しやすい妊娠初期は「安定感があり、靴底がしっかりしている靴」
- 体調が安定してきて体を動かす機会が増える妊娠中期は「ヒールが太目でローヒールタイプのパンプスでおしゃれを楽しむ」
- むくみやすい妊娠後期は「脱ぎ履きしやすい靴や、ひとまわり大きめのサイズを選ぶ」など
妊娠のステージに合った靴選びをするとよいでしょう。
オフィスでのおすすめコーディネート(靴からトップスまで)
カジュアルな服装がOKな職場であれば、大きめのシャツやカットソーなどのトップスに、普段使いもできる素材のスカートやパンツ、靴は歩きやすいフラットシューズがおすすめです。
制服のある職場でマタニティ用のサイズがない場合や、スーツ・ジャケットの着用が必須の職場の場合は、ツイード生地やハリのある素材のものなど、オフィスに合う生地のものを選ぶことできちんと感を出すことができます。
きれいめデザインのジャンパースカートやワンピースは、お腹が大きくなっても着やすくきちんと感も出すことができるので、洗い替えに2~3着持っておくと便利です。
足元にはマタニティ用のストッキングやタイツを組み合わせて、ローヒールパンプスやフラットシューズを合わせるのがおすすめです。
パンツ派の妊婦さんは、動きやすいストレッチ素材できちんと感のある無地のパンツにブラウスなどのトップスを2~3着ずつ持っておくと、着回しができてコーディネートにも困りません。
おすすめマタニティウェア!妊婦のおしゃれ服
ジョーゼット・ビューティーマタニティパンツ/Milk tea
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光沢感のあるジョーゼット素材は、オフィスにもデイリーにも、フォーマルにも使えます。とても柔らかく着心地の良い素材なので、オールシーズン着まわすことができます。
シフォンスリーブワンピース/ベルメゾン
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華やかに着こなせるAラインシルエットとシフォンスリーブのワンピースです。ウエスト部分のリボンは取り外しできるので、シンプルにも可愛くも着ることができます。両サイドに授乳口がついているので、産後も活躍する一着です。
マタニティ2WAYジャンパースカート/KIDS-PARA
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ウール素材が含まれているVネックのジャンパースカートです。ゆったりしていて伸縮性のある素材なので、妊娠後期まで安心して着ることができます。ウエスト部分のリボンは取り外しでき、2WAYの着こなしが可能です。
高密度ストレッチジョーゼットジャンパースカート/LOVE MIC
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伸縮性のあるジョーゼット素材のジャンパースカートです。Vネック部分がゆったりしているので、授乳しやすく産後も活躍します。胸下切り替えからふわりと広がるシルエットで、きれいに着こなすことができます。
ストレッチジョーゼットスカート/ANGELIEBE
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ウエスト部分が太目の腹帯タイプになっており、産前産後に着用できるフレアスカートです。ジョーゼット素材でしっかり感がありつつ、ストレッチが効いているので着心地も抜群です。同素材のトップスと合わせればセットアップにもなり、フォーマルにも使えます。
ストレッチジョーゼットVネックレイヤードトップス/ANGELIEBE
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ハリと光沢のあるジョーゼットの裾に、シフォンを組み合わせた可愛らしいデザインのトップスです。ボトムスのウエスト部分をしっかりと隠してくれる長さで安心です。授乳口付きなので、産後も活躍します。同素材のスカートやパンツと合わせればセットアップスタイルも楽しめます。
P・パンツ ストレッチジョーゼットテーパード/ANGELIEBE
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ストレッチが効いていて着心地抜群のジョーゼット素材のパンツです。しっかり厚手でヒップ部分にゆとりがあるので、ボディラインが出にくくきれいに着こなすことができます。同素材のトップスと合わせてセットアップスタイルも楽しめます。
ビオラ レーヨン混ドルマン&ヘムラインシャツ/Milk tea
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上品な艶のあるレーヨン混の素材を使用した、ゆったりシルエットのシャツです。生地の伸縮性はありませんが、ゆったりした身幅で肌当たりも滑らかで快適に着ることができます。後ろが長めでお尻がすっぽり隠れ、きれいに着こなせます。すっきりシルエットのパンツと合わせるのがおすすめです。
センタープレステーパードパンツ/Sweet Mommy
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足先に向かって細くなるシルエットで、すっきり見えるテーパードパンツです。センタープレス加工で縦のラインが強調され、上品なデザインなので普段使いのみでなくオフィスでも使えます。ウエスト部分はトップと切り替え部分にアジャスターがついているのでお腹の大きさに合わせて簡単に調節可能です。
襟付きマタニティブラウス/Sweet Mommy
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やさしい風合いで、肌に優しいレーヨン混素材のブラウスです。お尻まですっぽり隠れる長さなので、パンツと合わせたり、ジャンパースカートの下に着たり、着回しができます。暖かい時期は1枚で、肌寒い時期は下にタートルネックを合わせるなど、オールシーズン着ることができます。前開きなので、授乳もでき産後も活躍します。
まとめ
最近ではマタニティウェアや授乳服に見えないお洒落なデザインの商品も多く販売されています。
新しく購入する場合は、産後も長く使えるものを選ぶのがおすすめです。一番大事なのはママとお腹の赤ちゃんの健康!
お洒落も楽しみつつ、ストレスなく過ごせるマタニティウェアを選んでみてはいかがでしょうか。
バースコンサルタント(専門家)からのコメント
古市 菜緒(Nao Furuichi)
『経歴』
1万件以上のお産に携わってきた助産師。産前・産後セミナー講師として5000人以上の方々へ講演。世界でも助産師のレベルが高いニュージーランドとオーストラリアでの2年の海外生活を経て、帰国後バースコンサルタントとして独立。現在は主に35歳以上の高齢出産の方々を妊娠期からサポートする活動に従事。
- サイト:バースコンサルタント:古市菜緒 (https://mosh.jp/birth-consultant/home)
- ブログ:バースコンサルタントCAFE (https://birth-consultant.com/)
『保有資格』
<コメント>
マタニティウェアを購入する際に大事なポイントは、「今の自分のサイズ」を測り、知ることです。妊娠中の体は刻々と変化しています。購入する時期にもよりますが、妊娠中期以降にマタニティウェアを購入する際は、自分の思っているサイズ感と、実際のサイズが違うことはよくあります。
特に、経産婦さんや、つわり後に食欲がもどり急激に体重が増えたような方は、妊娠特有の体つきが顕著になります。そのため、自分が思っているサイズより、腹部や臀部だけはワンサイズ上になっていることがあります。
店頭で購入する際もそうですが、特にネットで購入する際は試着ができないため、必ず「今の自分のサイズ」を測り知っておきましょう。また、産後はすぐに体型が戻るわけではありません。産後も長く使用できるためにも自分に合ったサイズのものを購入されてくださいね