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【専門家監修】ランドセルの選び方・素材・安全性・重さなどの特徴を考察!

この記事を読むのに要する時間: 2

「ラン活」という言葉もすっかり定着してきたように、ランドセル商戦は年々活発になってきています。

一方で、たくさんのランドセルの中から我が子にピッタリなランドセルを選ぶのが大変だと感じる方も少なくありません。

この記事では、ランドセルを選ぶ時のポイントやおすすめのランドセルをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

ランドセル選びという一生に一度のイベントを、子どもと一緒に楽しみましょう。

目次

おすすめなランドセル素材は?クラリーノ(人工皮革)、牛革、馬革の素材の特徴

ランドセルの素材は主に、「クラリーノ」、「牛革」、「馬革」の3つがあります。

このうち、クラリーノは人工皮革、牛革と馬革は天然皮革(本革)です。

それぞれどのような特徴を持っているのでしょうか。

■クラリーノ(人工皮革)の特徴

現在ランドセルの素材の主流は、人工皮革です。クラリーノは株式会社クラレが開発した人工皮革で、多くのランドセルに使われています。

人工皮革の特徴は、なんといっても軽いのが特徴です。本革のランドセルに比べると、200〜300g程度軽いことが多いです。

また、「水に強い」という特徴もあるので、雨の日でも安心です。

色やデザインのバリエーションも豊富で、好みに合うものを見つけやすいでしょう。価格も本革製のランドセルに比べると安く設定されています。

■牛革の特徴

天然皮革のランドセルの中で人気があるのは、牛革製です。

人工皮革に比べると高級感のある見た目が選ばれる理由の一つです。さらに牛革のランドセルは、使うほどになじみ、味わい深い風合いに変化していきます。人工皮革と比べると密度が高いため、傷つきにくく耐久性が高いことも人気の秘密です。

一方で、牛革は水に弱いというイメージがあるかもしれません。

しかし、子供が使うランドセルはほとんどの商品で防水対策されており、通常の雨なら弾いてくれます。それほど防水性を気にする必要はないでしょう。

価格は人工皮革のランドセルより高くなります。

■馬革の特徴

天然皮革のうち、馬のお尻の皮を加工したコードバンは希少性が高く、高級な素材です。

独特のなめらかな質感と美しい光沢は、他の素材には出せない品格を感じさせます。また、コードバンは緻密で堅牢な革質のため、牛革よりもさらに強度が高い素材です。

使い込むほどに味が出る経年変化も期待できます。

水に対しては、牛革と同じく防水加工された商品がほとんどなので、神経質になる必要はありません。ひどく濡れた場合のみ、硬く絞ったタオルで拭く程度で十分です。

コードバンランドセルの価格は高く、安いものでも8万円代、高いもので20万円を超えるものもあります。

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ランドセルの重さはどのくらい?

まだまだ体が小さい1年生。

さらに学校が遠く通学時間が長い場合は、ランドセルの重さは気になるポイントです。ランドセル選びにおいて、ランドセルの重さはどのように考えればいいのでしょうか。

素材によって変わるランドセル重さ

ランドセルの重さは1,100〜1,300g程度と言われています。

素材によっても若干の違いがあり、人工皮革、牛革、馬革の順番で重くなります。人工皮革は900g〜1,200g、牛革は1,300~1,400g、馬革は1,400~1,500g程度の重さです。

軽さだけでランドセルを選んではいけない理由

子どもを思うあまり、少しでも軽いランドセルを選びたくなるかもしれません。しかし、軽すぎるランドセルも注意が必要です。

軽量化のために強度を犠牲にしている場合がある場合もあります。

例えば、型崩れ防止のプレートを省略していたり、金属の代わりにプラスチックパーツを使っていたり、といったことです。

いくら軽くても、6年間安心して使えないようでは本末転倒ですので、注意しましょう。

ランドセルの重さよりも背負ったときの体感重量が大事

ランドセル自体の重さの違いは数百グラム程度です。

数百グラムは教科書1冊程度の重さなので一般的なランドセルであれば、少しの重さの違いはそれほど重要ではありません。

チェックするべきポイントは、ランドセルの重さよりも体感重量です。

体感重量とは、ランドセルを実際に背負った時に感じる重さのことです。背中にフィットする形状であったり、重心を上にする構造であったり、体感重量を軽くするために各社さまざまな工夫をしています。

ランドセルを選ぶ際はスペックとしての重さだけではなく、体感重量も意識するようにしましょう。

ランドセルの耐久性や安全機能や安全性は?

子どもが6年間使うものだけに、ランドセルには耐久性や安全機能、安全性を求めたいですね。

ランドセルの耐久性

ほとんどのランドセルは小学校6年間の使用に耐えられるように作られています。しかし、故意であれ事故であれランドセルが壊れてしまう可能性はゼロではありません。

6年間安心して使えるように、「修理保証付きのランドセル」を選ぶといいでしょう。

現在多くのランドセルメーカーが6年間保証をつけていますが、その内容はさまざまです。有償修理か無償修理か、送料がかかるのかかからないのか、代替ランドセルの貸出があるのかないのか。

メーカーにどこまでの保証を求めるのかを整理して、保証内容を確認した上で購入するのがおすすめです。

ランドセルの安全機能

子どもが事故にあわないように、ランドセルにはさまざまな工夫がされています。その一つが反射材です。

冬ともなれば、子どもの下校時刻はすでに薄暗くなっていることもあります。反射材がついたランドセルはライトが当たると光るので、車からの視認性が高まり事故を防ぐことにつながります。

他にも、一定の力が加わると自動的に外れるフックを採用しているメーカーもあります。ランドセルの側面に給食袋などをぶら下げている子どもは多いものです。

両手が空くため便利ですが、エレベーターや走行中の自転車に引っ掛かると思わぬ事故につながります。強い力が加わると外れるフックであればそのような事故を防ぐことができます。

このようにランドセルメーカー各社はそれぞれ安全機能に工夫を凝らしています。色やデザイン、素材に加えて、安全機能もランドセル選択の基準に入れてみましょう。

ランドセルの安全性

ランドセルには後ろに転んだ時に衝撃を吸収し頭を守ってくれるという働きもあります。

そのためにはやはり、丈夫な作りのランドセルを選びたいものです。ほかにも、共働き家庭の増加に伴って自宅の鍵を持っている子どもも多くいます。

鍵を持っていることが外から簡単に分かることは、防犯上避けたいところです。対策として、ランドセルのかぶせの内側など外からは見えない場所に鍵用フックを用意しているランドセルもあります。

子どもに鍵を持たせるなら、見逃せないポイントになるでしょう。

ランドセル購入に関する調査 2022年

2022年のランドセル購入にはどのような特徴があったのでしょうか。

引用:一般社団法人 日本鞄協会 ランドセル工業会 公式ホームページ

ランドセルの色

最も人気の色は、男の子は「黒(58.4%)」、女の子は「紫/薄紫(24.1%)」でした。

男の子は半数以上が定番の「黒」を選んでいるのに対し、女の子は1位の「紫/薄紫」、2位の「赤」3位の「桃」全てが20%前後となり、人気の色が分散していることが分かります。

ランドセルのサイズ

購入したランドセルのサイズは、70%程度がA4フラットファイルサイズです。

2位のA4クリアファイルサイズとの差は、横幅が1cm大きい点です。入学前はA4フラットサイズを持ち運ぶかどうかまでは分からないかもしれません。

ただ、横幅1cmの違いであれば重量も極端に重くなることはないので、A4フラットを選ぶ方が他の荷物も入れやすくメリットが多いと言えるでしょう。

購入したランドセルの金額

購入したランドセルの平均金額は56,425円でした。

2019年、2020年共に40,000~54,999円が一番人気の価格帯でしたが、2021年、2022年は65,000円以上の価格帯が最も多く、より高価なランドセルを購入した人が増えています。

引用:一般社団法人 日本鞄協会 ランドセル工業会 公式ホームページ

迷ったら大手ランドセル専門ブランドから選ぶのがおすすめ

ランドセルは選択肢が多すぎて、どのように選べば良いか迷う方も多いでしょう。

そんな時は、ランドセルのブランドを先に決めると選びやすくなります。ランドセルのブランドは大まかに、「大手ランドセル専門ブランド」、「流通系ブランド」、「工房系ブランド」の3つに分かれます。

それぞれのブランドの特徴を見ていきましょう。

大手ランドセル専門ブランド

セイバンの「天使のはね」、ハシモトの「フィットちゃん」、協和の「ふわりぃ」などが大手ランドセル専門ブランドのランドセルです。

誰しも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。専門メーカーだけあって販売実績や品質も申し分なく、どれを選んでも間違いないでしょう。

流通系ブランド

イオンやニトリ、イトーヨーカドーなどが作るオリジナルランドセルが流通系です。

種類が豊富で価格帯も幅広く、イオンなど全国展開の量販店で気軽に購入できる点が魅力です。

工房系ブランド

池田屋、土屋鞄など、職人が一つ一つ手で作っているランドセルが工房系です。

手作りのため流通量は限られており、人気のブランドは早めに完売することもあります。また、価格は高めになることが多く、人とは違うランドセルにこだわりたい人向けです。

3種類のブランドの特徴を見てきましたが、ランドセル選びで迷っている場合や特別強いこだわりがない場合は、大手ランドセル専門ブランドから選ぶのがおすすめです。

圧倒的な実績と信頼できる品質があるのでどのランドセルを購入しても失敗がないでしょう。直営店やオンライン販売のほか、百貨店や量販店、地元の鞄店などで幅広く取り扱いがあり、どこに住んでいても購入しやすい点も魅力です。

おすすめ!おしゃれで可愛い&格好いいランドセル6選

ここからは大手ランドセル専門ブランドの主力で認知度も高い「天使のはね」と「フィットちゃん」のおすすめのランドセルをご紹介します。

両ブランドとも背負いやすさには定評があり、安全性や耐久性も申し分ありません。

また、6年間修理保証もついているので安心です。

ブランド名にもなっている「天使のはね」をはじめとして、子どもの体にかかる負担を最小限にする機能が満載です。

【天使のはね(メーカー:セイバン)】★王道ランドセル『モデルロイヤル クラシック』

その中でも、セイバンの全機能を搭載した「モデルロイヤル シリーズ」。

「モデルロイヤル シリーズ」の中にもいくつかのシリーズがありますが、迷ったら「モデルロイヤル クラシック」がおすすめです。ランドセルの王道と言えるベーシックなデザインで、高学年になっても飽きずに使うことができるでしょう。

色展開も豊富で、男女ともにお気に入りの色やランドセルが見つかりそうです。ぜひチェックしてみてください。

【天使のはね(メーカー:セイバン)】★女の子におすすめ『モデルロイヤル クリスタル』

華やかなランドセルに憧れるなら「モデルロイヤル クリスタル」がおすすめです。

雪の結晶やクリスタル・ガラスのモチーフや刺繍がほどこされ、キラキラと輝く華やかな世界観です。

【天使のはね(メーカー:セイバン)】★男の子におすすめ『モデルロイヤル ドラグーン』

「モデルロイヤル クラシック」よりも個性的なランドセルが好みならモデルロイヤル ドラグーン」が最適です。

剣やドラゴンといった男の子が好きなモチーフが随所に散りばめられています。小学校に通うのが楽しみになりそうなランドセルです。

フィットちゃん(メーカー:ハシモト)★コスパが抜群「フィットちゃん201」

フィットちゃんの中で最安値の「フィットちゃん201」

安全性や耐久性を十分に考慮しながらも低価格モデルが充実しているのがフィットちゃんの特徴です。

気をてらわないベーシックなデザインで、6年間の学校生活にそっと寄り添ってくれそうなランドセルです。

【★女の子におすすめ「あい・愛ティアラ」】

ベーシックよりもかわいらしいデザインが好きな女の子には「あい・愛ティアラ」がおすすめです。

フリルやティアラの刺繍、ハート型の反射びょうなど、女の子が好きな要素満載のかわいいデザインが特徴です。

【★男の子におすすめ「グッドボーイ」】

かぶせの立体感がかっこいい「グッドボーイ」は友達と差をつけたい男の子におすすめです。

本体はベーシックな黒ですが、ステッチのカラーで個性を出すことができます。

専門家からのコメント

坂辺 ひかる(Hikaru Sakabe)

保育園、学童保育で勤務ののち障害福祉へ。
児童発達支援や放課後等デイサービス等を運営する会社で10年以上勤務後、現在は同業態で起業準備中。

保有資格:保育士

【コメント】

20年前のランドセルといえば、女の子は赤、男の子は黒が定番でした。時々ピンクのランドセルを背負っている女の子を見ると羨ましく感じたものです。

今はたくさんの色から選べるのはもちろんのこと、サイズや素材感、軽量のもの、耐久性や安全性まで配慮されています。

親目線で見ると、普段使いするカバンよりは高価なため、6年間使い続けられるか、特に色に関しては12歳になっても使える色を選んでほしいという気持ちがあるのが正直なところでしょう。

その気持ちもとても分かるのですが、少し子どもの目線になって考えてみてもらえたらなと思います。

小学校に行くことは子どもにとってはちょっと大人になるような気分です。

そして通うときに持っていくカバン=ランドセルは大切なアイテムで、買ってもらえることを楽しみにしている子どもも多いのではないでしょうか。

そんな大切な瞬間に「子ども自らがランドセルを選ぶ」という自己決定できる機会をつくることで心の成長にもつながると思います。

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まとめ

最近では祖父母がスポンサーになることも多く、家族の一大イベントになりつつあるランドセル選び。

それぞれの子にとっては一生に一度のことです。

家族みんなで楽しみながら、お気に入りのランドセルを選んでくださいね。

記事参考URL:羽倉ランドセルHP

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