絵本を読ませることで期待できることは?
絵本を読むことで親と子供のコミュニケーションも取れそうね!
子どもの身近にある絵本。実は絵本には様々な恩恵が期待されます。
それは言葉の発達であったり、意欲を高めたり、想像力を高めたり、友だちと関わるきっかけにつながったり、さらには情緒の安定にも影響を及ぼします。
言葉の発達
日々、様々なことを学んでいる子どもたち。
幼いうちは断片的な学びだったものが、大きくなるにつれて点と点だったものが線となり、学びを深められるようになっていきます。絵本はその点と点をつなぐ上で大切なもの。
絵本で見たものを実際に体験することで、もしくは体験したことを絵本で振り返ることで、子どもたちの学びは深くなっていきます。言葉も同じで、最初はわからなくても、実体験を介して、さらに絵本を介すことで体験を伴った言葉の発達へとつながっていきます。
意欲を高める
絵本は子どもたちに様々な「出会い」を与えてくれます。
出会いは子どもたちの好奇心をくすぐり、興味関心を広げます。
絵本で見たことを実践してみようとしたり、大人に質問してみたり、意欲をもって能動的に動けるようになっていきます。無気力な子どもが多いといわれる現代。子どもの興味関心を広げるきっかけとなる絵本読むことのできる環境を大切にしてあげてください。
想像力を高める
絵本には想像力をかきたたせるようなストーリー性のある絵本や、登場人物の気持ちに触れられる絵本があります。
こういった絵本を習慣的に読むことで想像力が高まっていきます。
想像力は、クリエイティブな面での影響もありますが、人としてもっと大切な力を高めることにもつながります。それは、「人の気持ちを思いやる」ということ。相手がどんな風に感じるのか、それはもちろん人によって違うから、決めつけることはできませんが、想像力を働かせれば、相手の気持ちを想像することはできます。そうやって相手の気持ちを想像することが、人の気持ちを思いやるということにつながっていきます。したがって、想像力は人の気持ちを思いやるために大切な力。その大切な力を高めてくれるのが絵本なのです。
友だちとの関り
絵本には友だちとの関りを広めたり深めたりする力もあります。
友だちと同じ絵本を見ることで、それをマネして笑いあったりふざけあったり。
共通のイメージを持っているからこそ、遊びが広がっていくこともあります。絵本はいわば、コミュニケーションツールのような役割もあるのだと思います。
情緒の安定
絵本の読み聞かせは「心の脳を育む」といわれています。
読み聞かせをしてもらっているとき、感情や情動に関わる脳が活発に働くためです。それが親子にとっての安全基地(安心して過ごすことのできる環境や心境)の形成につながり、情緒が安定していくのです。その情緒の安定は、「落ち着きがない」「機嫌が悪い」などの子どもの問題行動とされる行為が減少することにつながっていくといわれています。
大切なのは、身近な大人が絵本の読み聞かせをするということ。なぜなら、親子での会話は子どもの脳への刺激が大きいといわれているからです。顔を見て、触れ合いながら会話することで効果はさらに高まります。そのため、子どもを膝の上に乗せたり、寝るときに添い寝したりしながら読み聞かせをしてみてください。毎日少しの時間でもいいので、習慣化していくことも大切です。
参考:Domani 幼児期の絵本が心と脳を育てる?親子の絆を深めるおすすめの絵本【10選】(最終閲覧日:2024年7月7日)
幼児期の絵本が心と脳を育てる?親子の絆を深めるおすすめ絵本【10選】 | Domani (shogakukan.co.jp)
最近はスマホで絵本の読み聞かせを流すこともできますが、電子機器の電磁波が脳に悪影響を及ぼすことが懸念されています。実際に様々な研究も行われており、スマホを使いこむことで脳の発達が止まる。つまり、自分で考える力を失う。というデータも出てきているそうです。また、ネット依存が強くなる子どもには共通点があるともいわれています。それは、「自尊心が低いこと、うつ病や不安障害の傾向があるということ、共感性や情動制御能力が低いということ」です。
参考:FNNプライムオンライン 1時間以上スマホ使用で「成績低下・脳の発達ストップ」専門家語る“子どものスマホ依存”の危険性【宮城発】(最終閲覧日:2024年7月7日)
1時間以上スマホ使用で「成績低下・脳の発達ストップ」専門家語る“子どものスマホ依存”の危険性【宮城発】|FNNプライムオンライン
また、普段からYouTubeやテレビなどを長時間見る習慣がある子どもは、絵本への興味を示さない傾向が強く、絵本を読んで欲しがりません。
仕事、家事、子育てと、忙しい毎日だと思いますが、忙しいからこそ、将来のために、今親子で絵本を読む時間を大切にしてほしいです。
3歳児の絵本の選び方
絵本が沢山あって、何を選べば良いのか悩みますよね
非現実的な物語
3歳児は現実と非現実世界の境目が曖昧であると言われています。
そのため、非現実世界について描かれた絵本を楽しみ、それを現実世界であそびとして展開していくことができます。そうすることで子どもたちの想像力はさらに豊かになっていきます。ファンタジーの世界について描かれたものや、例えばカエルが主人公の物語など、選んでみてください。
ストーリー性のある絵本
言葉の数が増え、理解力も高まってきているので、ストーリー性のある絵本という観点で選ぶのもオススメです。
文字数が多すぎるものは避けてあげると子どもも集中して読むことができると思います。
繰り返しのある絵本
『おおきなかぶ』や『三びきのやぎのがらがらどん』のように、繰り返しの言葉があったり、マネしやすいシーンがあったりすると、ごっこあそびや普段の生活の中で楽しむこともできますよ。
子どもと大人が好きな絵本
何より大切なのは、子どもが好きな絵本であるということ。
それから、読み聞かせる大人が好きな絵本であるということ。「何歳児用」というものにとらわれ過ぎず、子どもが何度も「よんで」と持ってくる本を読んであげてください。
3歳児にオススメの絵本はこれ!
オススメ絵本をピックアップしてみました!ご参考までにチェックしてみて下さい
3歳児が大好きな定番絵本
さつまのおいも
子どもたちが大好きな要素のつまったおもしろい絵本。子どもの笑いにつられて大人も思わず笑ってしまうような内容です。
お母さんも安心!知育絵本
もったいないばあさん
様々な「もったいない」について教えてくれる絵本。これを読み、親子での会話に取り入れていけば、子どもたちも自然と「もったいない」を意識して生活していけるようになりそうです。
人気のベストセラー絵本
ぐりとぐら
大人も、子ども心をくすぐられ、ワクワクしてしまう名作!
ぐりとぐらの自由な発想も子どもたちの感性を刺激してくれます。
3歳児向けのロングセラー絵本
おおきなかぶ
繰り返しが楽しい!一人ではできないことも、みんなで力を合わせればできるんだ!
そう思わせてくれる絵本。友だちとの関りも深まります。
三びきのやぎのがらがらどん
少し怖く感じるシーンもありますが、それがあるからこそ、子どもたちは「がらがらどん」たちそれぞれの気持ちを想像し、共感しながら見ることができます。
長年愛され続ける絵本シリーズ
バムとケロシリーズ
お話しの内容はもちろん、絵が細かくておもしろい!
何度見ても飽きない絵本で、字ではなく、絵と言葉から読み解こうとする子どもたちにとってぴったりの絵本です。絵をじっくり見ることで別の物語も作り出せそうなほど。
子どもたちの頭の中では様々なイメージが膨らんでいると思います。
読み継がれる名作絵本
はじめてのおつかい
絵や言葉を介して主人公の心境がとてもリアルに感じられる絵本。
子どもたちの想像力や共感力をかきたててくれます。
口コミが高い絵本(楽天・AMAZON)
はらぺこあおむし
物語を楽しむことはもちろん、「蝶々って最初はあおむしなんだ!」ということにも気づくことができる絵本。
ちょっぴりあおむしの気持ちを知ることができるのも貴重な経験だと思います。
親子で楽しむストーリー
かいじゅうたちのいるところ
ちょっと不気味だけど、ワクワクしながら物語の世界に入り込んでしまう絵本。
お母さんのぬくもりも再確認できます。
男の子にオススメの3歳児向け絵本
おたすけこびと
こびとたちは、はたらく乗り物にのって何をつくっているのか、様々な種類のはたらく乗り物について知ることができるのと同時に、想像力を膨らませながら楽しむことができます。
動物や乗り物がテーマの絵本
せんろは つづく
6人の子どもたちが線路をつくっていく物語。
山、川、道、様々な障害物に出くわしたとき、「どうする?」と考え、トンネル、橋、踏切などをつくって線路をつなげていく。
子どもが「自分で考える力」や「自分でつくればいい!」という発想を与えてくれるような絵本です。
女の子にオススメの3歳児向け絵本
わたしのワンピース
「かわいい」が好きな子どもたちの目をキラキラさせる、夢のつまったファンタジー絵本。
子どもたちに自由な発想と夢を与えてくれます。
おとぎ話やプリンセスの絵本
クッキーひめ
見ているだけでクッキーが食べたくなってしまうようなかわいい絵本。
そのかわいさだけでなく、心を満たすために本当に必要なものは何なのか?
そんな大切なことも教えてくれる絵本です。50人のクッキーひめの妹が出てくるのもポイント!自分のクッキーが見つかるかも!?
知育に役立つ3歳児向け絵本
だいじ だいじ どーこだ
男の子や女の子の違いに気づき、体についての興味も持ち始める3歳児。
自分の体を守るためにも、友だちの体を守るためにも、子どもたちに覚えておいてほしいことをわかりやすく教えてくれる絵本です。
言葉や数を覚える絵本
へんしんトンネル
言葉の不思議やおもしろさを感じることができる絵本です。
100かいだてのいえ
細かく描かれた絵を楽しむとともに、数字に触れる機会をつくることもできる絵本です。
新しい赤ちゃんを迎えた親子に呼んでほしい本
ちょっとだけ
新しい赤ちゃんを迎えることは嬉しいことだけど、子どもたちにとって戸惑いや葛藤がないわけではありません。
そんなお姉ちゃんになった子どもの心境を繊細に描いた絵本。子どもにも、親にも伝えたいことが描かれています。
毎日大変だ!と感じる親子に呼んでほしい本
だめよ、デイビッド!
3歳児といえば、いたずらもやってみたくなってしまう年齢。
だからこそ、お母さんに怒られてしまうことも多い。そんな3歳児の親子「あるある」というようなやりとりが描かれています。
現実と非現実の曖昧な世界を楽しむストーリー
めっきらもっきら どおん どん
現実世界にも同じような場所がありそうだし、呪文のようなでたらめなうたをうたったら、自分たちも『めっきらもっきら どおん どん』の世界へ行けるのではないか。そう思わせてくれるような絵本。
子どもたちの想像力と好奇心をかきたててくれます。
誕生日を迎えた子どもに読んであげてほしい絵本
おおきくなるっていうことは
年齢という概念は、子どもたちにとって理解が難しいこと。
それを様々な例えを交えながら伝えてくれる絵本。おおきくなることの喜びをより感じることができます。